【M-1グランプリ 2019】【感想】史上最高得点の完璧な優勝!

M-1グランプリ2019の優勝者はミルクボーイでした。おめでとうございます!!

M-1グランプリ2019を見た個人的な感想を綴ります。

M-1グランプリ2019のポイントとその感想

1.決勝初進出組多め

M-1グランプリ2019の決勝進出者10組のうち7組が決勝初進出でした。

歴代のM-1グランプリの中でも初進出の組数が1番多いです。しかも、7組中5組が2018年は準決勝にも進出していない組で、世間的には初めて見る人ばかりの回だったと思います。

令和1発目ということで刷新感を出したかったのかなと思いました。

 

2.レベル高すぎ

年々レベルが上がっていると感じるM-1グランプリですが、2019年は点数も全体的に高めで、本当にレベルが上がっていたと思います。

2018年までは610点(審査員1人平均87点)が3組、630点(審査員1人平均90点)が3組、650点(審査員1人平均93点)が3組くらいのバランスだったのですが、2019年は10位のニューヨーク以外は全員630点以上でした。

初出場組が多くても大会が盛り上がったのは、この全体のレベルの高さが関係しているのでは?と思います。

 

3.キャッチフレーズダサめ?笑

最近のM-1グランプリは、紹介VTRも短めで、キャッチフレーズも”何年連続”とか”ダークホース”とかが多めで、ネタとかコンビの雰囲気に言及するのを避けていた気がします。

ですが、2019年は個人個人の紹介もあり、少しネタやコンビの雰囲気を表すキャッチフレーズになっており、個人的には何だか少しダサめな感じがしました。笑

 

M-1グランプリ2019 各組の順位とその感想

※ネタタイトルは勝手につけたものです。

第10位:ニューヨーク

ネタは「ラブソング」(出番順:1)

ニューヨークはトップバッターじゃないな、、、と。笑御籤で最初にニューヨークが出た時は正直ショックでした。

決勝でやっていた「ラブソング」のネタは、個人的に2019年9月の面白かったものに記録していたネタでした。これめちゃくちゃ好きなんですよ!!!!

でも、ファンだからこそちょっと冷静(~♪)に振り返ると、ニューヨークは今年の審査員にあまりハマっていなかったな、と思いました。

審査員コメントが全体的に薄くて、特に上沼さんがコメント中に自分のCDを出したのも、たぶんマヂカルラブリーのように怒るほど悪くもないけど、特段好きでもなくて言うことがなかったのだろうと感じました。

点数も他の組と比べて低すぎるし、本人たちも「一人審査員少なかったのかな?笑」と言ってました。

でも、会場の笑い声は結構聞こえていたし、そして松本さんとのプロレスで絶対に空気はあったかくなったと思います!ニューヨークのおかげで2019年のM-1が盛り上がったことを忘れないでほしい!

色んな人が”平場-1グランプリならニューヨークが1番”と言っていました。「最悪や」のタイミングも声の出方も最高でした。

ちなみに、2019年のM-1グランプリは全体的にキャッチフレーズがダサめだなと個人的に感じたのですが、ニューヨークの”漫才ジョーカー”がその中でもダントツダサくない?笑

 

第9位:インディアンス

ネタは「おっさん女子」(出番順:9)

いつも通り、本当に明るくていいなーと思って見ていました。

ですが、田渕さんが序盤でだいぶんネタを飛ばしていたらしいです。全然気づかなかったですが、そう言われてみると普段はもっとテンポ良い気もします。

というか、あの田渕さんの感じで緊張してネタ飛ばすのがすごく意外で、M-1だな〜!と。

そして、きむさんの昔の写真で審査マイナスになった可能性ありとかないとか。笑

第8位:すゑひろがりず

ネタは「合コン」(出番順:4)

個人的には、2019年のM-1は、すゑひろがりずを決勝に上げてくれたことが1番嬉しかったです。

すゑひろがりずは面白いけど、M-1でもキングオブコントでもちょっとジャンルが違うと言われそうだと思っていたので。

かまいたち和牛という圧倒的に強い漫才が続いた後、すゑひろがりずが空気を一新してくれて、出番順としても最高でした。

ただ、番組的に見たら最高の出番順だったけれど、本人たちは嫌だっただろうなと思っていたら、本人たちも「次は俺たちに行かしてくれ」と裏で言っていて実際に笑御籤で名前が出たそうです。なんとかっこいいエピソード!!

登場時にお決まりのM-1出囃子に合わせて、鼓を叩いてからの登場、そしていつも通り面白いネタで素晴らしかった!いつも通りすぎて「あれ、ここ大宮かな?笑」と思ったくらいでした。笑

暫定ボックスから敗退する時も「良いお年を(ポン)」ですごく締まったし、絶対に仕事増えるぞ!!!!

 

第7位:オズワルド

ネタは「先輩付き合い」(出番順:8)

オズワルドは今大会唯一のゆっくり目ローテンションの漫才で。

ミルクボーイが大爆笑とった後の出番なのが少しかわいそうかなと思いましたが、第1声の「お世話になってます」からちゃんとオズワルドの空気になった感じがしました。

ただ、これはスピードワゴンの小沢さんが言っていたのですが、「2019年のM-1を1冊の本だとすると、ミルクボーイで1つの段落が終わって、オズワルドでまた新しい段落が始まっている。だから、オズワルドはある意味トップバッターだった」と。

そういう意味だと、オズワルドはトップバッターという感じではないな、、というのがちょっともったいなかったような気がします。

あとは、ネタ後の平場で、伊藤さんがメガネ外していたので泣いているのかと思ったら、細稲垣選手だったとこだけマイナス?笑

第6位:からし蓮根

ネタは「教習所」(出番順:5)

今大会最年少のからし蓮根ですが、早くも後の和牛かまいたちになりそうな予感がしました。

反省会の配信でパンクブーブーの哲夫さんが「若いのにツッコミがうますぎてフレッシュさが消えてるくらい」と言っていたのですが、確かにそうでした。

でも、フレッシュと言われるのなんて数年の話なので、このままもっとすごくなってM-1常連組になってほしい!

第5位:見取り図

ネタは「見た目」(出番順:6)

2人の見た目の話だけでこんなに面白いのすごいな、と。

正直、時代の流れ的にあんまり見た目のことばかり言うネタどうなんだろ?と思ったのですが、2年連続決勝進出ということもあって本人たちのキャラが知られていたし、何より見取り図2人のキャラが良いから全く問題なかったです。

「TOKIOの長瀬くんみたいな顔してんな」からの「え、本当ありがと〜♡」の盛山さんめっちゃ可愛いし、途中のみさえとかベジータのところも最高でした。

あと、きむさんに並んで、デビュー当時の写真おもしろすぎました。笑

 

第4位:和牛

ネタは「物件探し」(出番順:3)

たぶん、AIとかに採点させたら和牛(or かまいたち)が優勝だったと思います。なんて言うんだろう、技術点みたいなのが他の組とは圧倒的に差があってその2組がやっぱり抜けてると思います。

物件が変わる時に、いったん後ろに下がって前に戻ってくる、あの舞台の縦の使い方ってあるようでなかったな、と。そしてその間にも「お邪魔しました〜」でちゃんと笑いポイント持ってくるあたり!凄すぎる!

笑い飯の哲夫さんが”マイナーチェンジの達人”と言っていたのですが、まさにそうで、みんなが期待している和牛っぽさは失わずに前回より面白いネタを披露してくれる、という。和牛なんて3年連続準優勝で、いやでも前年のハードルを超えることが求められていて、その中で毎年進化しているのは化物すぎる。

今回で卒業という噂もありますが、実際のところどうなんでしょう?個人的にはラストイヤーだけ出るんじゃないかな、なんて期待してます。

第3位:ぺこぱ

ネタは「タクシー」(出番順:10)と「お年寄りに席譲る」(出番順:1)

“ツッコミ方改革”というキャッチフレーズがぴったりだったぺこぱ。

これぞ新時代!というネタで、とっても好きです。

けれど、正直和牛を倒すのは難しいかなと思っていたけど、結果3位になって!

元々松蔭寺さんは派手な着物とローラーシューズという衣装でネタをやっていたこともあって、2本目のネタの時にローラシューズを履いて出るか迷って結局履かなかったそうです。が、ローラシューズで滑って出てきてたら絶対ウケただろうな!時を戻して!笑

ネタ的にツッコミの方に注目しがちですが、シュウペイさんのボケのポップな感じもめちゃくちゃ良いと思います。M-1後、他の番組でもぺこぱ見たのですが、結構どんどんボケてくる感じで良かったです。元々はボケツッコミ逆だったそうですが、松蔭寺さんが「無理させせてたな笑」と言ってたくらいでした。

 

準優勝:かまいたち

ネタは「USJ」(出番順:10)と「トトロ見たことない」(出番順:2)

志らくさんが「参りました」とコメントしてたのですが、本当にそんな感じでした。もう何か圧倒的でした。

上沼さんが「大したこと言ってないのに」と言っていたのですが、それがかまいたちのすごいとこで、USJとUFJの言い間違いとかトトロ見たことないとかだけであんなに展開できます?

また、笑い飯の哲夫さんが「2人の身長差が良い。濱家がかがんでツッコむ時とそうでない時で変化をつけている」と言っていて、和牛が舞台を前後に使ったのなら、かまいたちは上下で使っていたんだな、と。(あと左右も使ってた)

かまいたちの紹介VTRの個人紹介のとこで、2人の身長が紹介されてるのがすごい違和感だったのですが、ちゃんと意味ある紹介だったんだと思いました。かまいたちって身長差を武器にしているコンビだと感じたことなかったのですが、そうやって生かされたたんだ、と。

確かにかまいたちは2019年がラストイヤーなので引退にはなりますが、全然負けてなかった。圧巻でした。

 

優勝:ミルクボーイ

ネタは「コーンフレーク」(出番順:7)と「もなか」(出番順:3)

M-1グランプリ史上最高得点を叩き出したミルクボーイ。

ナイツ塙さんが「誰がやっても面白いネタ、且つ、その人たちがやるのが一番面白いネタ」だったと言っていて、本当にそうだなと思いました。

また、ミルクボーイのおかげでコーンフレーク業界ももなか業界も盛り上がるし、ネタのフォーマットがツイッターとかでも使いやすいし、そういった意味でも完璧なネタだったなと感じます。

 

M-1グランプリ2019 その他好きだったところ

審査員紹介時の上沼さん

「更年期障害を乗り越えまして」

>>ちゃんと回収してくれてありがとう。上沼さん

敗者復活結果発表時のマヂカルラブリー&上沼さん

(結果発表前にコメントをふられて)

マヂカルラブリー野田「(すばやく上半身裸になって)えみちゃん待っててね~」

上沼「全く覚えていません」

>>冗談じゃなく本当に上沼さん覚えてない感じだったの笑った

笑御籤は本当に操作されていないのか?の話

今田「まだ疑う人いるんですが、笑御籤は本当に何の操作もしてないですよ」

松本「疑われるような吉本にも責任が・・・」

今田「返す言葉もございません」

>>2019年の大きなトピックの1つであるよしもとの騒動をこの1くだりで表現する2人がさすがすぎました

ラグビー稲垣選手の注目芸人の話

(登場時)
稲垣「一番注目してたのはゴージャスさんです」

(最終決戦前)
稲垣「ぺこぱさんが結構きてます」

今田「どうやら化粧してる芸風が好きみたいです」

>>この2組が出てすぐに化粧してる芸風でまとめれる今田さん凄すぎる

M-1グランプリ2019 まとめ

もうこれ順位つけるとかナンセンスなのでは?と思ったM-1グランプリ2019でした。

ただのお笑い好き素人の発言にはなりますが、本当にレベル高すぎないか?と思ってます。正直、2019年に関しては3回戦を見た時からそれを感じていて、3回戦で落ちたけど面白い組も本当にいっぱいいました。

身近な人で今から芸人になりたい、M-1を目指したいと言う人がいたら絶対に止めるレベルだと思いました。

だって、今回のM-1で世間の印象に残るのは、おそらく最終3組と和牛、あとは異色のすゑひろがりずくらいで。

決勝10位のニューヨークなんて、結構な数の人が面白くなかった人だと認識してしまうのが現実だと思います。いや5000組中の10位だから!という主張もおそらくお笑い好きにしか届かないのです。

とはいえ、戦いにしているからこそ、すゑひろがりずの「次は俺らに行かせてくれ」というドラマも発生するし、平場のニューヨークも発揮できたわけで、、、

楽しかったのはもちろんですが、なんか色々考えてしまう年でもありました。